オトシモノ~君が零した星屑~
綺麗な、綺麗なその瞳に、あの日と同じ泉箕を見た気がした。
「何も、何一つ、後悔なんてしてないよ」
『そうか・・・・・』
ホッとしたように、泉箕は溜息をついた。
本心だ、これだけは。
何も、これだけは泉箕に嘘をついていない。
俯いて、手にしたお茶に映った自分の顔を見つめる。
後悔してない、その言葉が何故か少し照れ臭かった。
・・・・・それでいて、寂しさとか、そんな一言で表せない気持ちが心を占めた。