オトシモノ~君が零した星屑~
布団の白と、ほとんど同化してしまっている、自分の足。
土方達を映して見えるまでになってしまった、手の平。
自分が消えてしまうと分かったのは・・・・・
千歳出会ってから何年か経った、神の召集にかけられた時だった。
今なら、まだ戻れると、あの爺さんは何度も説得してきた。
――――その時にはもう、千歳を手放す気にはなれなかった。
俺の後ろを付いてくる、いつまでも子供のままの千歳。
ニコリと笑っていたのは初めの内だけで、だんだんと周りの目に心を閉ざしていた。
『俺の前でだけ――――千歳は、笑顔だったのだ。
・・・・・ずっと』