オトシモノ~君が零した星屑~
唇を噛んで俯く沖田に、目を伏せる二人。
そして、眩い夜空の星が、庭に静かに光を落とす。
『出来る事なら――――千歳に、生きて欲しかった』
ぽつりと言葉が零れ、静かに目を閉じる。
・・・・・たまらなく、瞼が重かった。
千歳を、せめて土方の傍に居させてやりたい。
しかし、もう人としての命の無い千歳は、俺が、消えてしまえば契約解消。
消えるしかないのは、もう昔に決まってしまっていた。
助かる命は、もう無かった。