オトシモノ~君が零した星屑~
私の放ったその言葉に、さらに拷問は酷くなる。
「おい、平助。どいてろ」
「えー・・・・・りょーかーい」
血と汗で、ムッとした拷問部屋に少しだけ風が入る。
入ってきたのは美丈夫だったが、どこか冷たさを感じる顔立ちだった。
そして、その顔に似合わないとは言えない・・・五寸釘と蝋燭を懐から出す。
ザッと吊るされた私の傍に立つと、侮蔑を宿らせた瞳で私を見下ろした。
「吐くまで、苦しさを味わうだけだ」
グサッという、柔らかいものに鋭利な物が刺さった鈍い音。
それと同時に、足から全身を貫く痛みが走った。