オトシモノ~君が零した星屑~


その言葉を聞いた沖田は、目を見開き、固まっていた。


頬を、筋を作って涙が流れる。


堪えようにも、泉箕の細くなった背中に触れているだけで、涙は溢れ、零れていった。



「泉箕・・・・・・何で、何で」


『そなたを助けた事、後悔してはおらぬよ』



私の聞きたかった言葉を、泉箕は、知ってたのか。


言葉に被せるように、泉箕は笑いながら答えた。



『そなたといた時間は、本当楽しかったからの。

――――後悔するわけなかろう?』


< 391 / 466 >

この作品をシェア

pagetop