オトシモノ~君が零した星屑~
「私が消えるまで・・・・・待っててよ、泉箕っ!!」
泉箕が消えてしまってから、独りでどうしたら良いって言うんだ。
数日間で私が消えても――――もう、泉箕に、会えないかもしれない。
『大丈夫、直ぐにお前を迎えに行く。
それに・・・・・千歳、お前は一人じゃないだろう?』
そう言った泉箕の視線の先には、土方達がいた。
涙で歪む部屋の中で、泉箕は静かに微笑んだ。
・・・・・その頬には、透明の雫が零れていたけれど。
『千歳、お前を拾い、助けて・・・・・
本当に、良かった』