オトシモノ~君が零した星屑~
暖かなその日差しの中、全身に感じる泉箕は、徐々に薄れて行っていた。
・・・・・・光が、静かに泉箕を包む。
『もう、か――――いつも、楽しかった時間は、すぐに終わる』
静かに言った泉箕の肩から、部屋の奥が良く見えた。
時間が、もう無かった。
泉箕、と名前を呼ぼうにも、喉は塞がったように、声は出なかった。
ただ、泣きじゃくりながら、泉箕を抱きしめるだけ。
土方達は、異様なまでに静かだった。
・・・・・まるで、泣くのを堪えているかのように。