オトシモノ~君が零した星屑~
「くっ、あぁぁぁぁぁぁっ」
口を割って出る、悲鳴が拷問部屋に響き渡った。
そして・・・足の甲に突き刺さった五寸釘に、蝋燭が灯される。
その光で僅かに明るくなった部屋。
揺らめく彼らの影は・・・・・ただの、鬼にしか見えなかった。
「お前達・・・・・は、狼なんかじゃ、ない。
ただの、血に飢え、た鬼だ」
「黙れ。鬼だろうが何だろうが、知ったこっちゃねぇ」
溶けた蝋が、釘を伝って垂れてくる。
「――――っぅ・・・・・」
あまりの激痛に、もはや声すら出ない。