オトシモノ~君が零した星屑~


さぁぁぁっと、薄れていくのが全身に広がる。


・・・・・あぁ、私は泉箕より、消滅するのが早いんだな。


そう、暢気に考えながら、空を仰いだ。



「千歳、さん・・・・・」


「こうやって消えて行くのに、自分が消えるまでの少しを。

・・・・・人を辛くさせてまで、幸せでいたいなんて思えないよ」



手の平、腕、肩、足、首、肩――――


どこもかしこも、薄っすら透けて、景色と同化してしまっている。


――――どう、伝えろって言うの?


土方の事は好きだ。だから・・・・・


私も、土方には最後まで笑っててほしい。

< 418 / 466 >

この作品をシェア

pagetop