オトシモノ~君が零した星屑~


へにゃり、と笑う千歳の腕を掴み、大声で怒鳴る。


驚いたように目を見開く千歳に、悪いと思いながらも、言葉は止まらない。



「勝手に・・・・・消えようと、してんじゃねぇ!!」



俺が知らない内に、消えんじゃねぇよ。


そう、心の中の自分は、怒鳴るのではなく泣き叫んでいた。



「土方・・・・・?」


「最後まで、俺に守らせろよ・・・・・っ」



腕を掴んでいた手を千歳に回し、強く抱きしめる。


一瞬身体を強張らせた千歳を、離すまいと力を込めた。



*土方 歳三side end.

< 429 / 466 >

この作品をシェア

pagetop