オトシモノ~君が零した星屑~
キラキラと、日に輝く黒い髪を見上げた。
・・・・・ここに来た時と同じ、綺麗な長い黒髪。
「・・・・・どした?」
そっと土方の髪に手を伸ばし、軽くすいてみる。
振り返った土方に微笑みかけながら、髪の毛を引っ張ってみた。
「ううん、何でも・・・・・ない」
そんな土方に笑い掛けながら、手に抱いた風呂敷包みを抱きしめた。
土方はそれ以上追及してこず、再び前を向いて歩き出した。
その横顔を眺めながら、胸の高鳴りと共に、何故か泣きそうになった。
・・・・・ほんと、土方。あんたって、色んな意味で格好良いんだね。
そう、心の中で呟いた。