オトシモノ~君が零した星屑~


不意に泣きそうになって、息を止めた後、笑いながらそう言った。


誰も、私を変な目で見ず、いつも通りに接してくれる。


何でだろう。


それが無性に嬉しかった。



「・・・・・いきなりここに連れて来られて、拷問されて。

本当は、あんた達なんて嫌いだった」


「・・・・・え?」


「心の底から嫌いだったのに――――

光をくれたのは、あんた達だった」



キョトンとする藤堂に、微笑む沖田と原田。


そして、何故だか泣き出す局長と永倉。

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