オトシモノ~君が零した星屑~


つんのめりながら、私に背を向ける土方。


・・・・・ありがと、土方。


そう、言葉には出さずに、心の中で呟いた。



「どうした、ちと・・・・・っ!?」



後ろから、土方の背に抱きつく。


途中で言葉を途切らせた土方を、ぎゅっと抱きしめた。



肩が跳ね上がる土方。


それでも、静かに身動ぎせず、ただ黙っていた。



「もう・・・・・終わりなんだって、土方」


「は、終わりって――――」



驚いたように聞き返す土方に、そっと言葉を返す。



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