オトシモノ~君が零した星屑~
「そのまんまの意味だよ」
・・・・・もう、終わりなんだって、この時間も。
静かに空へと上る、私の破片。
それに気付いたのか、土方の息を呑む気配が感じられた。
「ふふっ・・・・・私、星になれるかな」
昇る自分の光は、既に全身へと広がっていっていた。
薄れ行く身体とは対照的に、光は濃く、鮮明に。
そして、土方を抱きしめる腕も、静かに無くなって行っていた。
星に、なれるだろうか。
この欠片が集まって、いつか小さな星に。