オトシモノ~君が零した星屑~
小さくても良いから、土方を導ける星になりたい。
・・・・・気付いてもらえなくたって、良いの。
迷って、壊れそうになった時に。
ふと気が付いた時に、土方の道標となれるような。
「そんな――――土方の道標に」
パタタッ・・・・・と、地面に涙が落ちる。
その半分は、土方の着物に染みて行った。
「ごめんね、土方。
――――あの日言った事、ほんとは全部嘘だよ」
肩を震わせる土方に、静かに語りかけながら、昇る光を見上げる。
そして、土方の背中に顔を押し付けた。