オトシモノ~君が零した星屑~
・・・・・何故だろう。
それが、零れ落ちる星屑のように見えた。
「狐の、嫁入り・・・・・?」
ポツリ、と呟く俺の肩にも、再び雫が落ちる。
それを見た沖田が、微笑みながら口を開いた。
「土方さんが泣いてるから――――千歳さんが、泣いてるんですよ」
手にした手紙にも、ポツポツと雫が染みていく。
それを見ながら、もう一度涙を拭った。
・・・・・俺が、泣いてるからか?千歳。
「・・・・・言ったでしょう、副長に笑っていて欲しかったのだと」