オトシモノ~君が零した星屑~


「詫びにはならんかもしれないが・・・・・お前の望むことを叶えたい」



そう、私の目を見て話す美丈夫。


その目には、一転の曇りも無く嘘を付いているようには見えなかった。


何でも、か・・・・・特に望むことはないのけど。


あの家はもう住めそうにないし、ここにいる限りある意味での自炊回数は減るだろう。


この身体だ。


あそこに置いて行かれたら、私はしばらくの間何も出来ない。


今は、泉箕の気配もしないし。



「・・・・・私を、ここに置いてくれないか?」



< 68 / 466 >

この作品をシェア

pagetop