オトシモノ~君が零した星屑~
食べたくない、と言い続ける私に嫌悪感を抱いたのか。
それ以上彼は何も言ってはこなかった。
「千歳さん、少し聞いてもいいですか?」
・・・・・その代わり、何かを聞くつもりか。
部屋に彼の影が長く伸び始める。
それを片目で見ながら、言葉を返さず次の言葉に耳を傾けた。
「あなたは、母親と何かあったのですか?
あと、あなたは一体どこから来たんですか?
一体――――千歳さん、あなたは一体何者なのですか」