母に復讐するために寿命を延ばした千歳と、新撰組に身を捧げている土方歳三。
二人は次第に心惹かれて行くが、契約により、千歳の寿命は残り僅か──。
千歳は土方からの告白を断ったけれど、それでも互いに想い続け、最後の千歳からの告白にはジーンと来ました。
一つ一つの文章が繊細で、思わず、一字一句拾うように大切に読んでしまい、あっという間に物語にのめり込むことができます。
ただ、ラストにお母さんと何らかの形で向き合ってほしかったかな、という感じがしました。すっごく良い作品だけど、それがあれば今以上に良くなると思います。
最後まで素晴らしくて、思わず息を飲んでしまいます。ページ数もほどよく、新撰組が好きな方も、初めて歴史物を読む方にもオススメできる作品です。感動しました!
素敵な作品を、ありがとうございました。