雨が降る日は誰か死ぬ
聖良は携帯電話を取り出すと、朋美宛にメールを送った。


本当は電話をかけたかったけど、電車の中で使用するわけにはいかない。


向かいのシートに座っている、亜子と花梨が楽しそうに話すのを見ながら、聖良の胸中は不安でいっぱいだった。


先週奈津が死んで、そして昨日は亜理沙。


おそらく偶然なんだろうけど、何だかこれが続いていきそうな不安な気持ちが、昨日から消えてなくならないのだ。
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