雨が降る日は誰か死ぬ
降りそうで降らない雨。


ずっとイヤな空気のまま、なんとか放課後まで持ってくれた。


自転車通学の亜衣としては、雨が降り出す前に自宅に帰りたい。


いつ降ってもおかしくない雲行きだから、少しでも早く帰りたいと思うのは、亜衣だけではないはずなのに、みんな部活動に参加するのだから偉いなぁと思う。


自転車に乗って、校門に向かうと、クラスメイトの村岡遥が歩いているのが目に入った。
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