雨が降る日は誰か死ぬ
桜花駅に到着した遥は、急ぎ足で電車に乗り換える。


雨がドンドン激しくなってきていた。


雨の強さに比例して、遥の不安も大きくなっていく。


そんな遥の心を嘲笑うかのように、高垣駅で電車を降りた頃には、いわゆる土砂降りという状況になっていた。



ここからは歩いて10分ちょっとの距離だけど、傘を持っていないから、ずぶ濡れどころではすむまい。

お母さんに電話をかけて迎えに来てもらおう。

遥はそう思った。
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