雨が降る日は誰か死ぬ
お母さんはいつもパートに行っているけど、この時間なら帰っているはずだ。

遥は携帯電話を取り出して電話をかけた。


「もしもしお母さん」


『あっ、遥。どうしたの?』


「雨が凄くってさぁ、駅まで迎えに来て欲しいんだけど」



『今どこにいるの?』


「高垣駅だよ」


母の問いに遥は答えた。
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