雨が降る日は誰か死ぬ
仕事を終えて帰って来ると、お風呂の用意とか、洗濯物の取込みとか、夕飯の支度とか、本当に忙しい。


そんなときに娘から、迎えに来て欲しいと頼まれた。



いつもは部活動で、もう少し遅い時間の帰宅なのに、今日はいつもより少し早いから、咲子にとって一番忙しい時間なのだ。


正直、歩いて帰って来いと言いたいところだけど、最近娘のクラスで、雨の日に生徒が亡くなるという事件が続いているから、

万が一娘までもが死んでしまったら、咲子は一生悔やんでしまうだろう。


そう思った咲子は、すぐに迎えに行ってやることにした。
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