雨が降る日は誰か死ぬ
遥は一瞬、何が起こったのか分からなかった。


突然道の真ん中にいた自分と同じくらいの歳の女の子を、お母さんがよけて、車が回り始めたと思ったら、衝撃があって……。


そうだ。車が用水路に落ちたのだ。



すぐに出ないと……。

決して水深のある用水路ではないけど、このままだと溺れてしまう。


お母さんは大丈夫?


遥はお母さんのほうを見た。
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