雨が降る日は誰か死ぬ
目を覚ました亜衣は、真っ先にカーテンを開けて、窓の外を見た。



「止んでる!」


昨夜降っていた雨が止んでいた。


ただし薄曇りで、太陽は出ていない。


そもそもただの偶然かもしれないけど、それでもこれだけ雨の日に連続で不幸が続けば、不安になるのは当たり前のことで、

亜衣は心の底からホッとして、叫びだしたいくらいだった。


もっともこれが、孝之が言っていた祟りっていうものだとしたら、クラスメイトが死ぬ基準って何なのだろう。


亜衣は昨夜考えて、答えが出せないままの疑問をまた考えた。
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