雨が降る日は誰か死ぬ
そのまま西山は進路相談室へと山本を連れて行き、部屋に入ると椅子を勧めた。



「先生」


座るなり山本がジッと見つめて口を開く。


「はい」


いったい何を告げられるのかと、西山は緊張して声が裏返った。




「実は……」


山本は一旦言葉を切ると、カバンから手帳を取り出す。
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