雨が降る日は誰か死ぬ
「私の今までの経験から言わせていただくのですが、教室の中では、霊的なモノは全く感じ取ることは出来ませんでした。ただ……」



「ただ?」




「今までに感じたことのない、私自身がよく分からない感覚を感じる生徒さんが数人いたんです」



「え?」



「本当にそれが何なのか分からなくてですねぇ……なのであの場では何もないと言ったのですが……」


山本は言いながら、先ほど書き込んだ手帳を、西山の前に差し出した。
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