雨が降る日は誰か死ぬ
「あっ、アズからだ」


美咲は確認してから電話に出る。


アズっていうのは、三原梓のことで、みんなは梓って呼ぶのに、

梓の大親友の美咲だけは、梓のことをアズって呼んでいた。



「もしもしアズ。おはよう」



笑顔で電話に出た美咲の眉が歪む。



「分かったって何が?」


美咲と目が会う。



「えっ、どういうこと?」


亜衣は美咲の顔を見て、急にドキドキしてきた。

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