雨が降る日は誰か死ぬ
すぐにまた、マナーモードにしている携帯電話が震える。

亜衣は教壇の教師を気にしながら、こそこそと携帯電話を操作した。


『[SUB]Re:Re:Re:森崎です[本文]それも月曜日にもう一度、霊能者の先生にみてもらってから報告するから、それまでは絶対秘密にしておくように、いいな』


亜衣は知りたくて仕方なかったけど、諦めることにした。


月曜日にもう一度、霊能者がくる。

もう絶対に、霊能者が感じたという感覚と、今回の事件が関係あることは間違いない。

いったい霊能者が感じたことのない感覚というのを感じたのは誰なのだろう?


亜衣は考えても分かるはずのない答えを求め、その後もずっと考え続けた。

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