雨が降る日は誰か死ぬ
夕方、練習を終えて寮に帰ると、美咲が帰って来ていた。



「美咲、梓どうだった?」


由真が真っ先に聞くと、すぐに美咲の顔が歪み、声を上げて泣き出す。



「美咲」


「ぁあああぅ、ぅ、アズの家に行ったら、家中水浸しで、アズが倒れてて……」



「美咲……」


「ぁああああアズがぁー! アズぅうう」


由真は思い切り美咲を抱きしめた。

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