雨が降る日は誰か死ぬ
「ぅぅぅあ~~~」


「美咲……」


由真も美穂も何も言えず、ただ宥める事しか出来ないでいる。



「お通夜に行かないと」


少しして美咲が涙を拭いながら言った。



「今から?」


「うん。七時からだって」


「そっか。じゃあ私も付き合うよ」


「私も行く」


由真に続いて、美穂もそう言った。

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