雨が降る日は誰か死ぬ
「最終日の前の夜、私たちは朝御飯のときに使う薪を、キャンプファイヤーで燃やしちゃったの」


美穂が思い出すように喋り始める。



「それで次の日の朝、早起きさせられて薪を取りに行ったんだけど、予定よりかなり早く回収出来たから、湖に行ってみたの」


「うん」



「そしたら干上がった湖に、祭壇みたいなのがあって、そこに蓋みたいなのがしてあって、鎖で縛って鍵がかかってたんだけど、錆びてボロボロだったから、その鍵が壊れて蓋が開いたの」



「うん。で?」


茉鈴は相槌を打った。

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