雨が降る日は誰か死ぬ
ただ、今日は午後一時から梓の葬式がある。


残念ながらゆっくりとした時間はとれそうにない。


食堂に入ると、茉鈴と由真がいて、美穂に気がつくと手を上げた。


「美咲は?」



「うん。まだみたい。さっき大山先輩に相談したら、私たちは部活休んでもいいよって言ってくれたから、今日は休もうかと思って」



「あっ、そうなんだ」


美穂は時間が作れたことで、少しホッとした。

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