雨が降る日は誰か死ぬ
茉鈴も加わって美咲を探す。


「ねぇ靴がないんだけど」


エントランスの横に、シューズクロゼットのようになっていて、靴を脱いだり履いたりするスペースがある。


由真はそこから出てきて、ちょうど階段から降りてきた美穂に言った。


「どこに行ったんだろう?」


「梓のとこかなぁ?」


「何やってんの?」


二人が顔を見合わせたとき、バレーボール部の先輩の、門脇みゆきが声をかけてきた。

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