雨が降る日は誰か死ぬ
「みゆき先輩。美咲を見ませんでしたか?」


由真が聞いた。


「えっ、工藤? 工藤ならさっき、パンを持って裏に行ったよ」


門脇が笑顔で言う。



「え? ああ、有り難うございます」


由真はお礼を言うと、すぐに靴を履き替えて裏に向かい、美穂は茉鈴を探しに行った。

< 314 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop