雨が降る日は誰か死ぬ
学生寮の裏には、竜祀(リュウシ)川の支流が用水路となって流れていて、

ちょうど寮の裏で、幅が10mくらいに広がっていて、小さな池のようになっている。


そこに野鯉やオイカワなど、色んな魚が泳いでくるので、みんなよくパンをエサにしてやっているのだ。


由真が寮の裏手に回ると、美咲がコンクリートで護岸された岸に座り、パンをちぎっては投げ込んでいた。



「美咲ぃー何だここにいたのか」



「ああ由真」


美咲は座ったまま由真を見上げた。

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