雨が降る日は誰か死ぬ
日曜日の朝、家族はすでに食事を済ませているから、亜衣は一人で遅い朝食をとっていた。


時刻は九時。実はこれでも早いほうで、日曜日は基本的にほとんど一日中寝て過ごしているのだ。


ところが今回の事件が起こり始めてから、何だか夜が怖くて早く寝るようになったせいか、つい早起きしてしまった。


といっても、とても早起きと呼べる時間ではないけど……。



「おーい姉ちゃん! 電話が鳴ってるぞー!」


二階から孝之の声がした。

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