雨が降る日は誰か死ぬ
帰宅部の亜衣が帰ろうとしたとき、加藤茜が声をかけて来た。



「ねぇころも、お願いがあるんだけど」



「え?」


基本的にクラスメイトとは、分け隔てなく誰とでも接するけど、

茜とは特に親しい間ではないから、いきなりのお願い発言に、亜衣は驚いた。



「お願いって?」



「うん。あのねぇ、一緒に奈津のうちに行ってくれない?」


茜は申し訳なさそうに言った。

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