雨が降る日は誰か死ぬ
パトカーと救急車のサイレンが聞こえてきた。


それも一台や二台ではない。


何か大きな事件か事故でもなければ、有り得ないだろう。


川と平行して走る道を北上して行く、パトカーと救急車の大群。



それは朋星女子学園高校のある方角である。


せっかくくつろいでいた茜の胸に、急激に不安が広がっていった。

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