雨が降る日は誰か死ぬ
茜の家は、学校から見て南にあり、距離でいうと梓の次に近い。


「ねぇお姉ちゃん、何だろうね?」


桜が近づいてくる。



「事故かな?」


「ねぇ行ってみない?」


桜が野次馬根性丸出しで目を輝かせる。


しかしすでに、サイレンの音はかなり向こうまで達していた。

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