雨が降る日は誰か死ぬ
幽霊に引っ張られて水中に沈んだ茜は、水面に顔を出したくて、何とか相手の手を引き剥がそうとする。


ところが相手の手を掴むことが出来ない。


なんと、掴んだところが液体になるのだ。


焦る茜は必死で手をバタつかせて、何とか足を地面につけて立ち上がった。


水面に顔が出たと同時に、思い切り口を開けて息を吸い込む。



ところが茜の口から入って来たのは、気体ではなく液体だった。
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