雨が降る日は誰か死ぬ
「ねぇラブ。何なのか分からないよ?」


隣の席の松川沙耶香が愛に聞く。



「うん」


愛は震えている佑香を見ながら胸が痛んだ。


自分だって怖い。叫びだしてしまいたいくらい怖い。でも、全てのことの発端は、自分にあるのだ。


そう思うと死んでしまったみんなや、怯えて震えている佑香に申し訳なくて辛い。



「丸山何があったか話してくれ」



「分かりました」


西山に言われて頷くと、愛はゆっくりと喋り始めた。
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