雨が降る日は誰か死ぬ
「おいオマエら、何やってるんだ?」


担任の西山が声をかけてきたのは、奈津が自分たちの班の余った最後の薪を、燃え盛る炎に投げ込んだ時だった。



「あぁ先生。余った薪を燃やしてたんです」



愛が答える。



「は? 何で燃やすんだ?」


「何でって、余ったから……」



「オマエ……明日の朝食はどうするんだ?」


「え?」


愛だけでなく、そこにいた全員がキョトンとした。

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