雨が降る日は誰か死ぬ
「まさか水が噴出してくるとは思わなかったよね」


「うん。あれって何? 間欠泉みたいな感じ?」



「さぁ?」


奈津に言われて返事を濁したけど、実は茜は間欠泉という意味がよく分からなかった。


着替えを済ませてテントから出ようと思うけど、余りにも激しい雨にたじろいでしまう。


朝食を作る場所には屋根があるけど、そこに行くまでがヤバいのだ。


「え~~~い。行っけぇえ~~~」


茜は気合を入れて、一気に駆け出した。

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