雨が降る日は誰か死ぬ
「間違いないですね……」


話しを聞き終わった山本が口を開き、西山と目を合わせる。



「おそらくそこに何かを封印してあったのでしょう……ただ」



山本が言葉を切って考え込んだから、全員が息を飲んで次の言葉を待った。



「今朝聞いた話では、溺死体のような少女の霊が、三人の生徒さんを川の中に引きづりこんだということですが……」


山本は一旦視線を生徒たちに戻した。

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