雨が降る日は誰か死ぬ
「俺と先生と森崎と丸山は、今から森崎のお婆さんのところに行くから。オマエら後のことは頼むぞ」


西山はもう一度全員を見回して言った。



「先生! 私も連れて行ってください」


桃花が立ち上がって頼んだ。



「いや、しかし……」


「お願いします!」


桃花の必死な顔に気圧されて、西山は山本の顔を見た。



「オバさんお願い! 私も連れて行って」


桃花は今度は山本に頼んだ。

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