雨が降る日は誰か死ぬ
残された五人の前に、一冊の日記帳らしき書物。



「この中に秘密があるのね?」


桃花が呟く。


「よし、読んでみようか」


西山は一旦ツバを飲み込んでから、恐る恐る手を伸ばしてその書物を掴んだ。


一体何が書かれているのか?


西山は緊張のあまり、一度大きく深呼吸をしてから、最初のページを捲る。


すぐに全員が身を乗り出して覗き込んできた。

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