雨が降る日は誰か死ぬ
そうこうしながらも完成は近づいていた。


健作は現場に着くと、すぐに第一堰堤に向かうように指示され、作業者運搬用のトラックに乗せられる。


下流側にメインの現場施設があるのだが、さすがに最上流側まで歩いていくには時間がかかり過ぎるので、

作業員は車で、各堰堤ごとの事務所施設へと送られるのだ。

健作が最上流の現場に行くのは、今日が初めてのことだった。

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