雨が降る日は誰か死ぬ
「ねぇ、トヨちゃんを探すの手伝って!」


妹が泣きそうな顔で頼んでくる。


どうせこの辺りを探しても無駄なことを知っているから、健作は正直勘弁してほしかった。



「俺さぁ、仕事で疲れてるんだ。それに腹も減ってるし」



「そ、それは……じゃあ、すぐにご飯の用意をするから、食べたら付き合って」



「分かったよ」


健作はしぶしぶ了承した。

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